

Online Exhibit
神風特攻および水葬 80周年記念 – オンライン限定展示
場所: この展示はオンライン限定で行われており、実物の資料は展示されていません。
1945年4月11日、「ゼロ戦(零式艦上戦闘機)」による神風特攻機が、戦艦ミズーリの右舷、メインデッキの少し下の位置に突入しました。衝突の際、機体の一部とともに搭乗していた特攻隊員の遺体がメインデッキ上に投げ出されました。ウィリアム・M・キャラハン艦長は、激しい戦闘のさなかにあって人道的判断を下し、敵兵である特攻隊員の遺体に対して水葬を行うよう命じました。
本展示では、その出来事に関連する未公開資料の一部を紹介しています。これらの貴重な資料のいくつかは、第二次世界大戦終結80周年にあたる日2025年9月2日に公開予定の新展示「平和への道:第二次世界大戦における戦艦ミズーリの記憶」にて初めて一般公開されます。
オンライン限定展示
企画展

真珠湾攻撃後の人生: 戦時下のハワイにおけるアロハ・スピリットの回復力
展示場所: 地下一階/セカンドデッキ
1941年12月7日の真珠湾攻撃に関わった軍人たちの体験は広く知られていますが、当時ハワイに暮らしていた住民たちの生活がどれほど突然、そして劇的に変化したのかはあまり知られていません。この展示では、第二次世界大戦中の「カマアイナ(ハワイ在住者)」の視点から歴史を見つめなおすことができます。戦時下におけるハワイの人々の日常生活への深刻な影響と、それに立ち向かうたくましさと適応力について、より深く理解する機会となる展示です。
環太平洋合同演習(リムパック)
展示場所: 地下一階/セカンドデッキ 後方
環太平洋合同演習(リムパック)は、1971年から隔年で開催されている世界最大級の多国籍海上軍事演習です。この演習は、海上航路の安全確保や「自由で開かれたインド太平洋地域」の実現を目指し、各国海軍との協力体制を強化する重要な機会となっています。この展示では、1988年と1990年の演習における戦艦ミズーリの重要な役割を紹介し、戦略的連携と国際的な海洋パートナーシップの構築にどのように貢献したのかを伝えます。展示では、当時の貴重な資料やアーカイブを通じて、「マイティ・モー」の参加の様子を体感でき、海軍の卓越性と国際的友情の歴史をたたえています。
常設展示
Kamikaze展
1945年4月11日、戦艦ミズーリは右舷後方に特攻機の攻撃を受けました。翌日、ウィリアム・M・キャラハン艦長の命により、特攻隊員に水葬が執り行われました。Kamikaze展では、特攻機が命中した場所、水葬が行われた場所の一つ下の階に位置し、ミズーリの乗組員が作成した貴重なトレンチアートや、日本国外ではほとんど見る機会のない特攻関連の遺品を展示しています。展示品には、特攻隊員が家族や愛する人に宛てた遺書や詩、個人的な写真や資料、歴史的な画像、制服などが含まれます。この展示は、鹿児島県南九州市にある知覧特攻平和会館との提携により実現しました。
上等兵曹レガシーセンター
この展示は上等兵曹の居住区に設置されており、アメリカ海軍における上等兵曹の役割とその歴史を称えるものです。どこで食事をし、眠り、休息を取っていたのかを実際に見学し、上等兵曹になるために求められるものについて学ぶことができます。展示品には、制服、武器、名誉勲章などが含まれています。
第二次世界大戦の展示
郵便局の近くにある第二次世界大戦の展示に足を踏み入れると、まるで1940年代のリビングルームにタイムスリップしたかのような感覚を味わえます。この展示では、1941年12月の真珠湾攻撃から、1945年9月の戦艦ミズーリ上での降伏調印式まで、戦争の主要な出来事や戦域を物語る貴重な品々をご覧いただけます。
上級士官食堂の展示
メインデッキにある上級士官食堂は、見学ルートの要所に位置し、現在いくつかの展示が行われています。戦艦アリゾナの破片をはじめ、ミズーリのオリジナル銀製食器の展示、そして2010年に就役した原子力潜水艦ミズーリ(SSN-780)も含む、「ショーミー・ステート(ミズーリ州)」の名を冠した各艦艇の紹介などがあります。
近日公開
平和への道:第二次世界大戦における戦艦ミズーリの記憶
2025年9月2日、第二次世界大戦終結80周年の記念日に、戦艦ミズーリ記念館は新しい体験型展示『平和への道:第二次世界大戦における戦艦ミズーリの記憶』を公開します。
この『平和への道』では、来訪者を深く引き込む旅へと案内し、歴史的な戦艦ミズーリが第二次世界大戦で果たした重要な役割と、乗組員たちの体験を探ります。戦艦ミズーリに乗艦した勇敢な乗組員たちを称え、個人の遺品や持ち物、アーカイブ映像を通じて乗組員の物語にスポットを当てます。