展示品#5 キャラハン艦長写真コレクション
ウィリアム・マッコーム・キャラハン艦長のオリジナル写真コレクションです。キャラハン家よりご厚意で寄贈されました。
キャラハン大佐は戦艦ミズーリの初代艦長であり、1945年2月に同艦が太平洋戦域に到着した際に指揮を執っていました。その月、ミズーリは日本本土への初の大規模空爆作戦に参加し、東京への空母攻撃にも加わりました。3月には硫黄島での作戦を支援し、4月には沖縄の初期砲撃に参加しました。
沖縄戦の最中、神風特攻機がミズーリに突入し、破片やパイロットの遺体が甲板に飛散しました。このときキャラハン艦長は、敵兵であるパイロットに対しても軍人としての敬意を表し水葬を命じました。この行動は乗組員たちに大きな感銘を与えるリーダーシップの象徴的な瞬間となりました。キャラハンの兄であるダニエル・J・キャラハン少将も1942年のソロモン諸島の戦いで戦死していたため、この決断は特に胸を打つものでありました。
1945年5月、キャラハンは少将に昇進し、ミズーリの指揮はスチュアート・“サンシャイン”・マレー大佐に引き継がれました。キャラハン中将は、38年にわたる輝かしい軍歴を経て、1957年3月1日にアメリカ海軍を退役しました。

