水兵食堂の厨房、トルーマン ライン
戦艦ミズーリには、水兵達が食事を受け取るための場所が左舷側と右舷側の2か所あり、それぞれに名前がつけられていました。左舷側はミズーリ エクスプレスと呼ばれ、ハンバーガー・ホットドッグ・フライドポテト・スープ・サラダ・サンドイッチといったファスト フードを提供していました。右舷側はトルーマン ラインと呼ばれ、種類の豊富なしっかりした食事を提供していました。近代化以降のミズーリでは、1日に5,000食以上の食事が作られていました。
トルーマン ラインという名前は、アメリカのハリー S. トルーマン大統領にちなんでつけられたものです。戦艦ミズーリは1944年、トルーマン大統領の娘のマーガレットによって命名式が行われました。また1947年には、トルーマン大統領がブラジルのリオデジャネイロでの会議に出席したあと、アメリカのバージニア州ノーフォークまで12日間家族やほかの要人とともにミズーリで航海したことがありました。この期間トルーマン一家はミズーリの士官や乗員達と一緒に食事をとったこともあり、皆から大いに親しまれました。現在トルーマン ラインには、このときの大統領と家族の写真が展示されています。
MOひとこと
航海期間が長くなると生鮮食品はなくなってきます。新たな食料品が手に入るまでの間、船のコック達は、缶詰や乾物を使って自分達で創意工夫して食事を作らざるを得ませんでした。